OMOSIL

知るともっと面白い。

ジャッキー・チェン


コンピレーション・アルバム

アタリ

アタリ

昭和の怪現象? 他社から続出した“カバー”の存在

昭和の音楽を語る上で欠かせないのが、本家とは別のレコード会社から多数リリースされていた“カバーバージョン”の存在です。

当時は映画やアニメの主題歌が大ヒットすると、原盤権(音源の権利)を持つレコード会社以外の各社から、別の歌手や演奏陣が原曲をそっくり模倣して録音したレコードが次々と発売されていました。かつては“ライバル関係にあるレコード会社には、自社の音源(原盤)を他社に貸し出さない”という囲い込みの時代。そのため、他社は本物の音源を使えず、自社のスタジオミュージシャンを使って原曲にそっくりな独自のカバー版を作るしかなかったのです。

こうした別のアーティストによるカバーバージョンは、オムニバス盤などに収録。当時の子どもたちの中には、知らずにこのカバーバージョンを買ってもらい、「あれ、映画と声がちょっと違う……?」と首をかしげた思い出を持つ人も少なくないといいます。

いまでは音楽業界のルールが整備され、会社間で音源を貸し借りする“ライセンス契約”の仕組みが一般化しました。さらに、サブスクリプションの普及により“他社の企画でも、音源を使ってもらって聴かれた方が利益になる”という時代に変化。昔のようなカバーバージョンは姿を消し、手軽に本物の音源が楽しめるようになっています。

こうしたカバーバージョンは、昭和の音楽ビジネスにおける権利の壁と工夫が生んだ、昭和の時代ならではの現象といえそうです。

レコード会社

日本コロムビア

アタリ

ビクター

アタリ