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ドランクモンキー 酔拳


あらすじ

同じ映画でこれだけ違う! 各メディアに掲載されたあらすじを比較

日本国内の各メディアに掲載された『ドランクモンキー 酔拳』のあらすじを比較しつつ、名前の訳し方や編集の違いを考えます。

日本公開時

訂正のお願い

英語名表記のプレスシートに掲載された《ものがたり》。シートには、英語版から広東語版への変更に伴う《訂正のお願い》も添付されている。

日本公開版では、酔拳の演舞シーンにクレジットをつけた独自のオープニング+道場のシーンまでをカットして、市場のシーンから始まっていたということだが、こちらのあらすじには道場の描写がみられる(冒頭のサンダーvsチャーリー戦の記載はない)。このあらすじが示すように、初期の試写では英語版が上映されていたということだが、英語版には道場のシーンがあったのだろうか。それとも、本国からフィルムを輸入して間もないころ、日本で編集をする前の関係者試写をもとに作成したあらすじなのか…。
ただ、当時のフィルムから現像された宣伝写真の中には、英語クレジットのサンダーvsチャーリー戦のものもみられるため、編集前のものであればこちらの冒頭のシーンについても書かれていても良いように思う…謎。

また、所々に誤りがあるが、これはビデオが一般的でない当時、フィルムでひと通り鑑賞したのちにあらすじを作成していたため? 終盤のサンダー戦には棒術使いの王もいたことになっているが、この誤りは広東語名表記のプレスシートで修正されている。

広東語名表記のため、英語名表記のものより後に発行されたと思われる。英語名表記のシートを広東語名に修正したものと、上質紙の表面のみ印刷された簡易的なシートがある。

英語版シートと比べても、広東語名表記に変更しただけでほとんど同じ文章だが、ひとつ気になるのは棒術使いの“王”についての表記。英語版シートではふりがなが振られていなかったが、こちらでは“ワン”と振られている。棒術使いの名前は“徐擎天”であって“王”ではないはずだが、英語版から広東語版に変更される際にあだ名と名前が混同されたのだろうか…。当時は広東語の翻訳者が少なく、英訳スクリプトをもとに翻訳をおこなっていたというが、英語吹替でも名前はワンではない。フジテレビ版の日本語吹替でも同様に“ワン”と呼ばれていたが、真相は…。

また、英語版シートから変わらず、道場シーンについても記載がある。パンフレットの《ものがたり》には記載がないが、これは英語版シートから流用したために記述が残っているのか。それとも、この時点の編集では道場シーンがあったのか…。

道場のシーンについての描写がなくなり、いよいよ日本公開版の内容に即したあらすじに…と思いきや、終盤の戦いに棒術使いの王の記述が復活(笑)。

基本的には広東語名表記のプレスシートと同じ文章だが、人名にふりがなが振られていなかったり、読点の位置が一部異なったりする。

映像ソフト

国内初の映像メディアである8ミリは、約15分のダイジェスト版。

VHS

LD

VHD

全長版としては国内初映像ソフト化となった日本コロムビア版。収録されている映像は岡枝慎二氏による字幕となっていて、そちらの字幕と同様にあらすじでも役名は漢字で表記されている。

VHS

LD

映像は日本コロムビアのものと同マスターだが、あらすじでの飛鴻の表記はフェイ・フンと日本公開時の表記、蘇化子はスー・ホウ・ツ(日本公開時はスウ)、そしてなぜか鉄心は鉄心のまま…。

VHS

LD

こちらも映像は日本コロムビア版と同マスター。NHK VOOK版から、役名は再び漢字表記に。

スペースの問題か、VHS・LDの文章から大幅に端折られたうえ、「そして…!?」で強引に締められる(笑)。VHS・LDのものから“修行”の表記が“修業”に変わっているが、武道においては“修行”と表記することが多い模様。

日本コロムビア版から続いた映像マスターがついに刷新。
「厳しい修業で知られる〜修業を強いられた」の部分は“修業”の単語が重なっていて気になる。役名の表記は、収録されている映像の字幕(翻訳は風間綾平氏)と統一されている。

日本語吹替未収録のDVDとほとんど変わらず。一部ソウ・ハッイーの表記がソウに、ウォンの表記がフェイフォンに変更されている。

日本語吹替未収録のDVDから文章を流用しているようだが、“修業”が1ヶ所だけ“修行”になっており、表記揺れがある。